あほう鳥

焼き鳥がどうにも食べたくなって、
お気に入りの街、神楽坂にある焼き鳥を食べログ検索。

 

「あほう鳥」の名前と、リーズナブルな値段に惹かれて電話したところ、

無愛想?なおじさんが電話に出て、「空いてますよ〜」と返す。

一瞬、大丈夫か?と疑ったが、言葉の語尾の優しさに思い直し、

予約をした。

 

神楽坂のあの感じの良い乙な小道をくねくねしながらたどり着いたお店は、

なんとも小さな、神楽坂にしては小汚いお店。

おしゃれ神楽坂で小汚いというギャップがおもしろくて、

第一印象は良かった。

 

メニューを見るとほぼ焼き物オンリー。

なるほど、本当の焼き鳥屋なのだな。

 

小さなお店だが満席。

これは期待できる。

 

電話に出てくれたおじさんは金髪。

なんだか、どんなことで焼き鳥屋になったんだろう。

 

とりあえず、おまかせ串をを頼む。

 

待つこと10分くらい。

ささみ串が出てきた。

 

柔らかくて、適度に暖かくて、大きさもちょうどよい。

塩とわさびの加減もちょうどよい。

 

そう、このお店、

すべての品がちょうど良い感じで出てくる。

 

それって奇跡に近い。

 

だいたい、これは美味しかったけど、こっちはちょっとね、が常。

 

メニューを焼き物に絞っているのが、

良いのだろうか。

焼き物は任せて、と言わんばかりにどれもこれも美味しかった。

  

塩ですか、タレですか?とお客に聞かないのも良い。

塩が合うものは塩、タレが合うものはタレ、と

それはプロが選んで、準備してお出しする。

 

そう、それがいい。プロからの提案は聞きたい。

苦手なものは聞いてくれる。

一方的なのじゃなく、気遣いからの提案が詰まっているのを感じる。

 

あほう鳥の経営について考える

 

決して有名ではない、小さい店。

でも、きっとここは連日満席のお店。

私がいる間も何件も電話があり、満席のお断りをしていた。

 

毎日毎日焼き鳥を焼いて、黙々と働いている姿。

お店の人たちは何を生きがいに生きているのだろう。

 

フランチャイズ展開をするなんて、経営的な野望は感じない。

ただ、美味しい焼き鳥をひたすらに提供していく毎日。

 

でもその味は、絶品。

 

後を継ぐ人もきっといない。

でも、その儚さも、店の特別さを手伝う。

 

一流=お金持ち
ではない。

 

でも、じゃあ、喜びはなにか。

 

自分はどちらの世界に行きたいのか、なんてぼーっと考える。

 

今度店主に話を聞いてみよう。


▼お店URL

https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13063716/

「地方ぶらり魅力発見」で探したいもの

f:id:micavuex:20170109040526j:plain

▲田舎に帰る途中のSAにて。 

 

はじめまして。

コミュニケーションプランナーの西出実華です。

 

「地方」で生まれ育ち、上京して20年が経った今、あらためて思うことは、

「やはり地方に惹かれる」ということ。

 

お正月やお盆で田舎に戻る度に、

ここにはまだ発見していない何かがあるのではないか、とワクワクする。

東京では感じないこのワクワク感。

 

それは、ひとつに

 

「未だ未整理のものがたくさん存在している」

 

ということにあるのではないだろうか。

 

良くも悪くも、 整理されていない。

 

本来はとても価値のあるものでも、

ただそこにあるだけだったりする。

 

そして、そんなものにたまたま出会える奇跡、

そして、それを独り占めできる特別感が、

「地方」には在るからではないだろうか。

 

そんな宝探しのような、冒険のような予感がするのが、

私にとっての「地方」。

 

しかし、そんな「地方」も、経済的には東京一極集中で衰退傾向にある。

自分も含め、若者たちの多くは田舎を離れ、

都会へと住まいを移していく。

 

人がいなくなれば、そこにある宝もなくなっていく。 

 

「地方」の良さを残しながら、

「地方」が活き活きとした活力を得る方法を模索したい。

 

そのための考察を書き記していきたいと思います。